令和元年度 第24回
「健康・長寿と茶」をテーマに2019年11月9日(土)~10日(日)の2日間にわたり開催しました。当日は、県内外から延べ1,281人が参加しました。
基調講演「Challenges and Opportunities in Tea Research : Do we need detailed information to know that tea is a healthy beverage?」(茶学術研究の挑戦とその機会ーお茶が健康によいことを知るには、どれだけの詳細な情報が必要なのか?-)のほか、「茶の物質的な基盤ー茶の成分・生理作用等」、「茶の生産と産業化におけるイノベーション」、「臨床研究から見えてきた”茶のエビデンス”」、「人間中心のAIとIoTが拓く心豊かな健康長寿社会」などのセッションが行われました。
基調講演「Challenges and Opportunities in Tea Research : Do we need detailed information to know that tea is a healthy beverage?」(茶学術研究の挑戦とその機会ーお茶が健康によいことを知るには、どれだけの詳細な情報が必要なのか?-)のほか、「茶の物質的な基盤ー茶の成分・生理作用等」、「茶の生産と産業化におけるイノベーション」、「臨床研究から見えてきた”茶のエビデンス”」、「人間中心のAIとIoTが拓く心豊かな健康長寿社会」などのセッションが行われました。
開催日 | 2019年11月9日(土)~10日(日) |
会 場 | 静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」 |
テーマ | 健康・長寿と茶 |
主 催 | 静岡健康・長寿学術フォーラム実行委員会(静岡大学、浜松医科大学、静岡県立大学、静岡県) |
共 催 | 茶学術研究会(公益社団法人 静岡県茶業会議所) |
第1日:11月9日(土)
◆開会挨拶
吉林 章仁(静岡県副知事)
合田 敏尚(静岡健康・長寿学術フォーラム実行委員会 委員長/静岡県立大学 副学長)
吉林 章仁(静岡県副知事)
合田 敏尚(静岡健康・長寿学術フォーラム実行委員会 委員長/静岡県立大学 副学長)
基調講演
「Challenges and Opportunities in Tea Research : Do we need detailed information to know that tea is a healthy beverage?」
(茶学術研究の挑戦とその機会ーお茶が健康によいことを知るには、どれだけの詳細な情報が必要なのか?)【※日英同時通訳で実施】
座長 | 合田 敏尚(静岡県立大学 副学長・食品栄養科学部 教授) |
講師 | ロバート・ハックマン(カリフォルニア大学 デービス校 研究教授) |
ポスターセッション(若手研究者による研究発表)
学術セッションⅠ
「茶の物質的な基盤ー茶の成分・生理作用等ー」
茶は製法や種類も様々です。物質的な面から見た茶の効能をポリフェノールの性状や緑茶カテキンの生理作用などから紹介します。
座長 | 森田 明雄(静岡大学 農学部長・教授) 鈴木 隆(静岡県立大学 薬学部 教授) |
講演1 | 「紅茶と発行茶のポリフェノール」 講師:田中 隆(長崎大学 生命医科学域(薬学系)教授) |
講演2 | 「緑茶カテキンEGCGに対する生体応答メカニズム」 講師:立花 宏文(九州大学大学院 農学研究院 生命機能科学部門 主幹教授) |
講演3 | 「緑茶とカテキンによる高血糖予防」 講師:芦田 均(神戸大学大学院 農学研究科 教授) |
学術セッションⅡ
「茶の生産と産業化におけるイノベーション」
茶の植物としての基盤情報をもとに生産・加工を通じて、有用成分の生合成に着目し、その成分を利活用した商品展開と市場性について紹介します。
座長 | 森田 明雄(静岡大学 農学部長・教授) 中村 順行(静岡県立大学 茶学総合研究センター長・特任教授) |
講演1 | 「遺伝情報および表現型情報に基づく茶次世代育種の基盤構築」 講師:一家 崇志(静岡大学学術院 農学領域 応用生命科学科 准教授) |
講演2 | 「栽培・加工と茶成分」 講師:堀江 秀樹(東京都立食品技術センター 主任研究員) |
講演3 | 「茶成分の利用とその市場について」 講師:鈴木 壯幸(三井農林株式会社 R&Dグループ リーダー) |
◆交流会
第2日:11月10日(日)
学術セッションⅢ
「臨床研究から見えてきた”茶のエビデンス”」
臨床研究を通じて見えてきた茶の科学的エビデンスを、それぞれの立場からご紹介します。
座長 | 渡邉 裕司(浜松医科大学 理事(企画・評価担当)・副学長) 山田 浩(静岡県立大学 薬学部 教授) |
講演1 | 「緑茶の効能:観察研究、介入試験の実施から見えてきたエビデンス」 講師:山田 浩(静岡県立大学 薬学部 教授) |
講演2 | 「茶の機能性成分研究開発と海外における臨床試験、医薬品開発」 講師:原 征彦(茶研究・原事務所株式会社 代表取締役) |
講演3 | 「緑茶と薬物の相互作用」 講師:三坂 眞元(福島県立医科大学 医学部 講師) |
静岡の未来を拓く「高校生及び大学生の活動報告」
健康・長寿に関する高校生及び大学生の研究活動の報告を行います。
座長 | 岡野 哲也(静岡県教育委員会 高校教育課 教育主幹) 森本 達也(静岡県立大学 薬学部 教授) |
ランチョンセミナー「茶のおいしさを理解・制御するための味と香りの分子論」
協賛:株式会社伊藤園 中央研究所
座長 | 三浦 進司(静岡県立大学 食品栄養科学部長・教授) |
講師 | 伊藤 圭祐(静岡県立大学 食品栄養科学部 准教授) |
県民フォーラム「人間中心のAIとIoTが拓く心豊かな健康長寿社会」
人類未踏の高齢社会を迎え、認知症の人が増え続けていますが、予防や治療法は確立されていません。認知症になっても心豊かに暮らせる社会を実現するためには、専門や立場を超えて「みんなで学び」、「みんなをつなぎ」、「みんなで知を創る」ことが必要です。人間中心のAI・IoTに基づく「認知症情報学」と「お茶」の観点から、心身の健康や生活の質の向上について多面的に考えてみたいと思います。
座長 | 竹林 洋一(静岡大学 創造科学技術大学院 特任教授、みんなの認知症情報学会理事長) 合田 敏尚(静岡県立大学 副学長・食品栄養科学部 教授) |
講演1 | 「みんなでマルチモーダルなエビデンスと知を創り出す認知症情報学」 講師:竹林 洋一(静岡大学 創造科学技術大学院 特任教授、みんなの認知症情報学会理事長) |
講演2 | 「からだとこころの状態のビッグデータ構築と知識化を推進するセンシング情報基盤ー誰といつどこでどんな「お茶」をすると健康になれるか?-」 講師:桐山 伸也(静岡大学学術院 情報学領域 准教授) |
講演3 | 「新しいグラウンドゴルフが創る多様な人の健康長寿のエビデンス―五感に働きかけ人の輪を拡げるメカニズムとは?」 講師:髙岸 佳宏(株式会社浜名湖グラウンドゴルフパーク 代表取締役) |
総括 | 鬼頭 宏(静岡県立大学 学長) |